木魚歳時記 第1634話

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    縁側に鶏が歩いて明け易し 小笠原和夫

 短夜(夏)の夜明けは早い。一番鶏で目が覚めて庭に出てみると、濡れ縁のところを、我がもの顔の鶏が歩いています。この作者には、他に{抱き佛上手に抱けてすいつちよん}{どこよりも高くて落し水の村}{かつぎたる案山子が物を言ひにけり}などなど楽しい作品がたくさんあります。ぼくも、いずれはこの作者のように<自然体>の俳句が作れたら楽しいだろうなと考えています。

      洛中を西へゆきたる鉢叩