木魚歳時記 第1222話

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深泥池

 深泥池(みどろがいけ)は「水生植物群落」として古生代(一万年以上前)より生き残っている天然記念物に指定されています。ミドロ(深泥)は文字通り「泥水の深い池」の意味であります。ミは、ミヅ(水)であります。ドロ(泥)は、トロの濁音化であり「トロ」とは、川の淀んだところ、湿田を表すことばだそうです。また、深泥池は、昔、「御菩薩池」と呼ばれていたよぷです。これは行基(ぎょうき)がこの地で修行中に弥勒菩薩が現われたことに由るようです。このあたりは、貴船・鞍馬を経て丹波街道へ通じる「京の七口」の一つでもあり、六地蔵めぐりの地蔵尊も祀られ、文化的にも重要な役割を果たしたようです。
京都市営バス深泥池

     さわさわと母さん知らぬ百足虫の子