木魚歳時記 第1219話

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御室

 御室(おむろ)は、京の西北に奥まって南を受ける、まさにムロ(室)と呼ぶにふさわしところにあります。そして御室(おむろ)といえば仁和寺(にんなじ)であります。古来、室(むろ)とは僧の住むところを意味しました。それも法皇や上皇などの高貴な僧の住まれるところを意味しました。そうした高貴な僧は、門跡(もんぜき)とか法親王と呼ばれました。御室も例外ではなく「御室御所」(おむろごしょ)の言葉があるくらいです。言葉の歴史としては、ミモロ(ミモロの神)→ミモロ(三諸・御諸)→ミムロ(御室)→オムロ(御室)と変遷したといわれます。
京福電鉄嵐山線御室

     さういへばわたしはたらき蟻かしら