木魚歳時記 第1053話

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いやな人が明日の大切な友となる (石川 洋)

 「一日もの言わず 野にいでてあゆめば 菜種のはなは 遠きかなたに波をつくりて いまははや しんにさびしいぞ」(室尾犀星)
 群れから離れて、すなわち30有余年勤務した職場を退職してはやはや6年になります。もっとさびしいものが待ち構えているかと案じていましたが、どこもなにも変わることがないようです。ただし、タイムカードに縛られることがありませんから、どうかするとなまけ癖がついてしまいます。そんなときは、次のことばを思い浮かべながら軌道修正をします。「おのれに恥じず他にも恥じず、御仏が見てござる。」

    秋暁のアルプス五千五百尺