会った人が皆んな友達 (石川 洋)
以前に「炎天や近くて遠き解脱門」という俳句? を詠みました。いま読み返してもまことに<坊主くさい>しんきくさいものです。
清少納言は『枕草子』の中で「遠くて近きもの 極楽。船の道。人の中。」と書いています。極楽はまだ行きたくありませんが近くにあってほしい。当時、追いはぎの出そうな陸路を行くよりは海路が安全だったでしょう。男女の仲とかぎらず<口さがない>のがこの世の常です。とりわけ人類は、老若(ろうにゃく)を問わず「蜜と毒」である男女の仲には<うつつ>を抜かせ翻弄(ほんろう)されます。「会った人は皆な友達」とかなんとかいいながら・・