生きるんだよ
生きるいのちの中に
にょらい まします (木村夢相)
いささか古いお話ですが・・双子の長寿姉妹<きんさん>と<ぎんさん>がおられました。その<きんさん>が百七歳で亡くなられたときのことです。それまで元気にしていた<きんさん>が寝床に入られ、やがて、寝床の方からナムアミダブツと大きな声がしたので見にゆくと<きんさんに>にもう意識がなくて大往生であったそうです。
さて、このことを妹の<ぎんさん>に知らせたものかどうか? 家族の方は大変心配をされたそうです。しかし結局は<ぎんさん>に知らせることになりました。そうすると<ぎんさん>は「どうするだ、どうするだ」とだけいわれて・・それからはずっとナムアミダブツを唱えておられたということです。こんなことがほんとうにあるものなのです。不思議なことであります。