木魚歳時記 第976話

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今日すべきことを明日に延ばさず

 『法句経』(ほっくきょう)にあることばです。やさしい教えです。むつかしいことはなにもありません。ただし実行するとなると・・
 浄土真宗を開かれた親鸞聖人(しんらんしょうにん)さまに「明日ありとおもふ心のあださくら夜半(よわ)にあらしのふかぬものかは」という有名なお歌があります。美しく咲き競う桜の爛漫(らんまん)を眺めると、それが明日、明後日に散るなどとても思えません。しかし、今夜に嵐が襲って一夜にして散ることがないという保障もありません。人生も「今日すべきことを明日に延ばさず果たしておく・・」これがよき一日を生きる道なのです。

     居士大姉丸洗ひして風光る