木魚歳時記 第972話

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道を求める人は静に考えて輝く

 『法句経』(ほっくきょう)にあることばです。仏道修行にかぎりません。仕事に生きがいを感じ打ち込む人をみると、上記のことばの意味がよく理解できます。
 浄土宗を開かれた、法然上人(ほうねんしょうにん)のお歌に「月影のいたらぬ里はなけれども眺むる人のこころにぞすむ」とあります。心が安定して澄みきっていてこそ、お歌の意味が理解できるのです。仏教では「心が静に安定している状態」のことを「禅定」(ぜんじょう)と呼びます。

     亀鳴かせ大僧正のけろりかん