木魚歳時記 第953話

f:id:mokugyo-sin:20131230095136j:plain

心は清く柔らかに

 菩薩(ぼさつ)の持つ特色の第一番目を「歓喜地」(かんぎじ)といいます。菩薩の心は清く柔(やわ)らかであるため、なにごとにつけてもそこに光りを見いだし、喜びを見だすことができるからです。
 『華厳経』(けごんきょう)に「仏の教えを聞いて、信が厚く退(しりぞ)くことがなければ、喜びは自然にわき起こる。この境地(きょうち)に入れば、何ごとにも光りを認め、喜びを見いだしてゆくことができる。その心は清く柔(やわ)らかに、常に耐(た)え忍(しの)んで争いを好まず。人々を悩まさず、仏と教えと教団を思うから、喜びは自然にわいてきて、光りはどこにでも見いだせる」とあります。

      春来ると池の鯉など話しをり