木魚歳時記 第920話

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天から降ってきた一粒の水滴

 大乗(だいじょう)、小乗(しょうじょう)といいます。お浄土に渡るための、大きな乗り物、小さな乗り物の意味です。
 「天から降ってきた一粒の水滴がよせあつまり流れとなる。どの水滴がどの水滴とくっつくかまさに偶然、出逢いがしら、デタラメ。そして流れがよせあつまり川となって、多くの<いのち>育(はぐ)くみながら、海に向けゴウゴウと流れてゆく」。この河のように、多くの<いのち>を育(はぐ)む大きな乗り物のことを「大乗」(だいじょう)というのです。大乗、小乗は優劣ではありません。

     めらめらと臍に火のつく落葉焚き