木魚歳時記 第767話

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 無量精舎(むりょうしょうじゃ)の鐘の音(ね)に、諸行無常(しょぎょうむじょう)のひびきあり。百日紅(さるすべり)の花の艶(いろ)、和尚(おしょう)転落の吉兆(おめでた)をあらはす。

    「歩いたあとに
       一輪の花を咲かせたい」(石川 洋)

 「椀椀椀椀亦椀椀(わんわんわんわんまたわんわん) 亦亦椀椀亦椀椀(またまたわんわんまたわんわん) 夜暗何疋頓不分(やみよでなんびきいるやとんとわからず) 終始只聞椀椀椀(しゅうしただきくわんわんわん)」。愚仏(ぐぶつ)さまのお歌のようにはまいりません。つまり、犬も食わない<ひとりよがり>の猿芝居ですが・・木魚作 『昔話虚言助平源氏』(むかしがたりとんだすけべげんじ) 一幕二十場  ご笑覧ください。

     春の宵一人芝居の嘘くささ