不平・不満あると、他人や社会にその原因を追求したり、ひいては、そのことで怨念(おんねん)すら抱いて苦しむことがあります。仏教ではこれを「求不得苦」(ぐふとっく)と称します。
「あらためて益(えき)なきことは、
あらためぬをよしとするなり」(『徒然草』)
「求不得苦」(ぐふとっく)とは、年は取りたくない、病気にはなりたくない、死にたくはない。その他にも、愛する者と別れたくない、財産は失いたくない、嫌な事には出会いたくない・・仏教では、これらを大別して「四苦八苦」(しくはっく)と称します。本来的にどうしょうもないことに<こだわる>ことを戒めたものです。
露寒やおけら泣いても外出るな