木魚歳時記 第319話

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冴返る 石のへこみや 二寧坂

 或人曰く「あの人は石橋を叩いて渡らん人や」。それはぼくのことです。そんなぼくでも、春来るとなれば心も騒ぎます。今、人物デッサンに熱中しています。それは瞬間(スケッチ)無我夢中(無心)になれるからです。

 「学ぶことが少ない人は、牛のように老いる。
  かれの肉は増えるが、かれの智慧は増えない」(原始経典)

 「ドーナツの真ん中には穴がある。でも、穴をよくみると穴はない。穴はあるけれどもない」。小沢昭一さんのことばです。「ゼロをひねれば無限大(記号)、無限大それをほどけばもとのゼロ」。早川一光さんのことばです。ぼくはどちらも大好きです。