木魚歳時記 第151話

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老萩の 翳に無明の こむらさき

 イギリスの風刺漫画雑誌「パンチ」(Punch)に掲載され、評判となった寓意・風刺・滑稽の効いたマンガを称してポンチ絵といいます。大正・昭和の初期には、日本でもポンチ絵が流行したようです。さて、俳句にも諧謔(かいぎゃく)があり、また、俳句の親類に川柳があります。ぼくの廃句はどうしても川柳ぽくなります。        「叩かれて 昼の蚊を吐く 木魚かな」(漱石)

  「啓蟄や 石に抱きつく 浮気虫」(木魚)
   (文芸作品と小学生作文との違い歴然)
  「朝だせば 夕方さやか すくわれん」(某サラリーマン)
  「面影の ポンチムキンポ 麦畑」(木魚)
   (川柳秀作とむきむき駄作の落差)
 性懲りもなく廃句を続けています。