木魚歳時記 第100話

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練行の 炎艶めく 古都の春

 この<けむくじゃら>は?そう、これは帝王ペンギンの赤ちゃんです。海遊館でお目にかかってど肝を抜かれました。しかし、これも親子の一風景なのです。

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 「薪は燃えて灰となる。その前後はあったとしても、薪は薪であり、灰は灰である」(道元禅師)。暖をとらせる、お湯をわかせる、食物を煮る…そう考えて薪が燃えるのではありません。ただ無心に燃えて灰となるのです。それを薪は役立つが灰は無用…人間の側からみた功利的評価にすぎません。
 ゼロ・エミッションとは、核燃料を始め有害となるエミッション(廃棄物)をなくす運動です。かって大自然(循環)の中で廃棄物など生じたか?廃棄物とは人類の功利的欲望の結果では?万物の「等価性」について、あらためて、考え直すときがきたようです。