木魚歳時記 第75話

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百八の 止めに夢撞く 除夜の僧

 「粉雪が舞ってきます…今年もおしまいですね」。

小雪さんからメールが届きました。彼女との出会いも不思議な「因縁」(いんねん)と言うしかありません。
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 原始仏典に「これあるときかれあり、これ生起することによりかれ生起する。これないときかれなく、これが止滅することによりかれが止滅する」(『相応部経典』)とあります。これは、仏教の根本教義である「因縁生起」」(いんねんしょうき)の典拠となる部分です。
 「因縁生起」を、①「因縁」、②「縁起」(えんぎ)の二つに分けて考えましょう。そして、「因縁」を、さらに「因」と「縁」に分けて考えましょう。そこで「因」とは、さきに述べた「因果」のことです。そして「縁」とは<条件>と解するのが一般的です。そうなると「因縁生起」とは、「ものごとが起こるには原因がある。そして、ものごとは<条件>が合わさって起こる」と理解できます。