木魚歳時記 第74話

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菅公の 絵馬堂あたり 春支度

 「あたい<おけいはん>です」。年が明けると、豆八姐さんは転勤になって、京阪電車で大阪へと通われます。「いったいなんの因果で?」とぼやいておられます。

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 「夜更かしができませんな?」。
 さて、因果(いんが)とは<原因と結果>を示す言葉です。「ものごとが起こるのは原因がある」という意味です。例えば「因果関係はどう?」とか、また「善因善果」(ぜんいんぜんか)、「悪因悪果」(あくいんあっか)、「因果応報」(いんがおうほう)のように用います。後者は、「善(悪)の行為が善(悪)の結果をまねく」という意味に用いられています。
 これらの言葉は<仏教用語>と考えますが、実は、紀元前8世紀頃、仏教が興る以前からインドに在った思想なのです。