木魚歳時記 第14話

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噴水の 抜苦与楽と ふりかかる

 公園などで、噴水に出会うと、それだけでほっとします。ましてや、シャワーが風に流され、それが、汗のにじんだ体にかかると爽快です。

 「逃げたらあかん」
 これは、ぼく自身への、自戒の言葉です。苦しくなったら逃げそうになる・・・ぼく自身への戒めです。戦って負けるならまだしも、戦わずして逃げることは「自分に負ける」ことだからです。ある人は「苦とはヤスリのようなもの」といいます。それは、苦とは「研ぎ、磨き、そして輝かせる」ものという意味です。「抜苦与楽」とは、仏、菩薩が衆生を苦しみから救い、福楽を与えることです。つまり、仏の「慈悲」のことです。「抜苦」が<悲>にあたり、「与楽」が<慈>にあたると教えられます。