木魚歳時記 第12話

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人なりに 舐め方のあって 氷菓子

 カチンコチンに凍ったアイスキャンデーを、バリバリ音たて食うのが大黒さんです。ぼくは、ペチャペチャ舐めます(スケベ)。見よ、この黒々と牙むくメスイノシシの雄姿(40年後の彼女)を。この大黒さんの「常夜灯の護られて、なんとか、転落せずこられました。
 「大黒天」は、インドで、マハーカーラ(自在天)の化身として、戦闘の神さま、として尊敬されました。これが日本に伝わって、大国主の民間伝説と習合して微笑の相が加わり、さらに、米俵に坐立する「大黒さま」、あるいは屋台骨として「大黒柱」に変身したようです。 
 わが寺では、彼女は、動く「大黒柱」として君臨されています、快進撃する重戦車、それが「大黒さま」の実像です。ありがたいことです。おそろしいことです。