木魚歳時記 第10話

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句会とは 苦界のことかと 木魚泣く

 薬研(やげん)温泉に着いて、夕ごはんが終わると九時でした。それから十一時半まで、「句会」の洗礼を受けました。なにがなんやら・・・喉はカラカラ、ヒイヒイ、ぜいぜい。 「あんた初めて?」と声をかけられ、すかさず「あんたは?」と返すと、「どうにか四十年・・・」嗚呼、聞かなんだらよかった。
 「自分だけが」そうした身勝手な欲望を「我欲」といいます。我欲が満たされないで、それによる苦しみに満ちた世界を「苦界」というのです。この「苦界」から逃れる方法はただ一つ「わたしだけが」を捨て、世の中「持ちつ持たれつ」(共存)という真理に目覚める以外にありません。それが、お釈迦さまの説かれた仏教です。ぼくは、4月から「苦界」に参加してます。