木魚歳時記

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木魚歳時記 第3360話

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 母親のひざで夢見心地に見えた童子は、不意にガバと起き上がると片すみから小弓と小矢をとを取り出して人々のとめるすきもなく飛出し、廊下づたいにのぞき入ると、父は危地に立っていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)65

      遠山の烟ると見えてぐらり春

 「ボクの細道]好きな俳句(1109) 川崎展宏さん。「胸の幅いつぱいに出て春の月」(展宏) 春の月の大きく浮かぶのを見て「胸の幅いつぱいに」と表現する発想はなかなかできるものでありません。なんとか恰好のよい言葉を探そうと四苦八苦するボクは恥ずかしくなります。大きなお月さまを「「胸の幅いつぱい」と素直に表現することで作者の気持ちは読者に伝わるのですが・・