「今日のことば」
血の池は
もう暗(やみ)の底に
針の山は
ぼんやり光っています。
犍陀多は思いました
「しめた」
地獄から抜け出せる。
(芥川竜之介『蜘蛛の糸』)抄17
「ボクの細道」好きな俳句(988) 桂 信子さん。「からうじて鶯餅のかたちせる」(信子) 「鶯餅」(うぐいすもち)を、自身の比喩として用いられたのでしょうか? それはともかく、美しい色と形をした鶯餅も、やがて、色あせ形のくずれる時はやってくるでしょう。仏教が説く「諸行無常」(しょぎょうむじょうは)はこの世の真理ですから。