「今日のことば」
(兎は狸に)
助かりますなら
耳の二つやそこらは
なんでもございませぬ。
なまねこ。
(宮沢賢治「顔を洗はない狸」)11
「ボクの細道」好きな俳句(919) 正木ゆう子さん。「死を遠き祭りのごとく蝉しぐれ」(ゆう子) ゆう子さんの兄(浩一)さんは早世されたように記憶しています。ゆう子さんは、俳人である浩一さんの影響を受けて俳句を始められた? そんな記憶も残っています。それはともかく、身近の誰かの、今、身まかるというその時に枕もとで聴く蝉しぐれであるとすれば、それはやはり、特別のものがあろうと想像ができます。