(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「すべての束縛を断ち切り、怖(おそ)れることなく、執着(しゅうちゃく)を超越して、とらわれることのない人。かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ)
[ボクの細道]好きな俳句(256) 福永耕二さん。「棕櫚の花海に夕べの疲れあり」(耕二) 盆地に生まれ育ったボクには、海に対する思い出は全くといっていいほどありません。さて、棕櫚(しゅろ)はヤシ科の樹木です。日本の和棕櫚と呼ばれる種類は、亜熱帯の地域から伝わったとされます。ですから、樹木もその花もそれらしき異国情緒に満ちています。ところで、「夕べの疲れ」ですが、異国情緒の棕櫚との対比において、読者が、「それぞれの思い」を想い描いてみればいいわけです。
僧正はカンナの赤におぼれけり
僧正(そうじょう)