木魚歳時記 第2057話

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(聖者とは)「親しみに慣(な)れることから恐れが生じ、家の生活から、汚れと塵(ちり)が生ずる。親しみに慣れることもなく家の生活もないならば、これが実に聖者のさとりである。」(スッタニパータ)

 ゴータマ・ブッダ(釈尊)は、29歳のとき真理に目覚められ、八十歳で入滅されるまで、インド各地を遊行(ゆぎょう)されながら、真理の教え(真実のことば)説かれたと伝えられています。ところで、ゴータマ・ブッダ(釈尊)は、生前に説かれた<真実のことば>を何らかの記録として残されることはありませんでした。このことが、ゴータマ・ブッダ(釈尊)滅後に経典を編纂する時に問題となります。

        木洩れ日のにはかにさわぐ夏木立