木魚歳時記 第1244話

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京都御所

 平安京の大内裏(だいだいり)は、現在、千本丸太町に大極殿跡(だいごくでんあと)として残っています。その後、内裏(だいりは)は度重なる類焼のため、公家の邸宅を転々とすることも続いたようです(これを「里内裏」(さとだいり)と称した)。やがて元弘元年(1331)に光厳天皇が里内裏(さとだいり)の一つであった土御門東洞院(つちみかどひがしとういん)で即位されたのを機に、ここに土御門東洞院内裏が誕生して、その後、この地が御所として定着することになります。これが現在の「京都御所」の前身となったようです。その後も、応仁の乱をはじめ幾たびか戦火に遭遇して荒廃を重ねることもあったようですが、徳川時代の安政年間の初めになってようやく現状の規模に近く整ったといわれています。

     落鮎に通行手形発行す