木魚歳時記 第382話

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田植終へ 夜毎の月や 阿弥陀

 「田毎の月」といいます。田植え時、棚田の一枚一枚に月が映る状況です。一度に写るのは物理的に無理としても、月影が田から田へと移動するのは見られるそうです。

    「月影の至らぬ里はなけれども、
         眺むる人の心にぞ住む」(法然上人)

 月の光は、すべての水田を照らして漏らすことがありません。アミダ仏の救いの手も、万物にさしのべられて平等です。これに気付くことが大切です。気付こうが気付くまいが、救いの手は平等にさしのべられているのですが・・・