木魚歳時記 第3819話

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(五)身が十四のころ、門院は三十九になると仰せられたから、たしかに六年前の事には相違ない。しかしそののち、世にさまざまな事どもがあわただしく続出したせいか、事どもはおぼろめき、すべてが夢かまぼろしのようである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)507

        あかつきの濡れ雑巾や恋の猫

  「ボクの細道]好きな俳句(1569) 今井肖子さん。「てのひらをこぼれてゆきし子猫かな」(肖子) ますますやさしい。おもわず抱きしめてあげたい。いいえ子猫のことです(笑)。爺さんになっても、可愛いい女性は可愛いいものです(汗)。さて、植物の「踊子草」は、「オドリコソウ」とカタカナ表記されることが多いようです。植物のカタカナ表記については、学術的にいくつかの理由があることは理解できますが「踊子草」(おどりこそう)でないと・・「オドリコソウ」では、どうも俳句にはなじまない。
 孔雀(くじゃく)6  彼は裾長(すそなが)の上衣(うわぎ)の裾を引き上げる。その裾は、多くの眼が注がれたまま離れなくなってしまったために、なにさま重くなっている。 彼は、そこでもう一度、式の予行をやってみるのである。