木魚歳時記 第3197話

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 「今日のことば」
    小十郎が(山の)頂上でやすんでゐたときだ
    いきなり犬が火のついたように
    吠え出した。
    小十郎がびっくりして
    うしろを見たら
     (宮沢賢治「なめとこ山の熊」)19

 「ボクの細道」好きな俳句(947) 石田郷子さん。「団栗を拾ひしあとも跼みゐる」(郷子) ドングリを拾い終わって、作者は何か興味のあるものを発見したのでしょう。跼(くぐ)まった姿勢をくずさないというのです。さて、とりわけ最近に思います。女性と男性では興味を示すものに相当なひらきがある。これは両性の遺伝子の相違なのか? 両性の社会経験(学習)の違いによるものなのか? 

       秋蝶のたどり着きたるにはたづみ

                    潦 (にはたづみ)