木魚歳時記 第2547話

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 (ナーラカ)序 アジタ仙人はブッダに問う「かれらは叫び、歌い、楽器を奏で、手を打ち、踊っています。須弥山(しゅみせん)の頂に住まわれるあなたがたに、わたくしはおたずねします。尊き方々よ、わたくしの疑いを速やかに除いてください。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(315) 栗栖恵通子さん。「煮くづれしまま煮凝となりにけり」(恵通子) 「煮凝」(にこごり)となった女性です(そう思います)。煮凝りは、煮魚の<ダシ>が変形したものです。ですから、いくら美味しくとも、あくまで「脇役」であります。しかし、熱々の「ごはん」の上にのせると、じわっと溶けてきてなんとも美味しい。ひよっとすると主役の鯛よりもおいしい、と、感じることすらあります。「煮凝のやうな女とふたりきり」(迷亭木魚)。

        裸木のことことうたを歌ひだす