木魚歳時記 第2545話

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 (ナーラカ)序 「こころ喜び踊りあがっている神々を見て、ここにアシダ仙人は恭しく(ブッダ)にこのことを問うた。『神々の群れが極めて満悦しているのは何故ですか? どうしたわけでかれらは衣をまとってそれを振り回しているのですか?』と。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(313) 秋元不死男さん。「闇汁やはさみて鼻の如きもの」(不死男) 闇汁(やみじる)とは、魚介類、野菜、豆腐などを入れて煮ながら食べる「寄せ鍋」のことです。もちろん、「闇汁」は、もともと、参加者がめいめいに持ち寄った具材を用いるわけで、鍋の中には何が入っているかわからないわけです。そこが、不気味でもありまた楽しいところでもあります。さて、鍋の底から掘り出したモノを「鼻の如きもの」とした。この語感が「鼻を抓ままれてもわからない暗闇」を連想させ、言い得て絶妙であり、得も言われぬ不気味さをかもします。

        雪まじり風がごとごと吹いてきて