(矢) 師(ブッダ)は説かれた「みずから自己を害(そこな)いながら、身は痩せて醜(みにく)くなる。そうしたからとて、死んだ人々はどうにもならない。嘆き悲しむのは無益である。」(スッタニパータ)
[ボクの細道]好きな俳句(219) 安部完市さん。「鮎たべてそつと重たくなりにけり」(完市) なるほど、完市さんの俳句は難解です。こういう作品に出会ったときは好きに解釈すればいいのです。例えば「落ち鮎」のことで深刻になる必要はありません。ボクは、漱石の『吾輩は猫である』のくしゃみ先生と奥さまの会話を思い浮かべました。「あなたて重い!」「重いたぁなんだ !」「ですから重いから重いのです。」「・・・」こんなぐあいに楽しんでいます。