木魚歳時記 第2041話

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(さらにアーラヴァカはいう)「わたくし(アーラヴァカ)は、村から村へ、町から町へめぐり歩こう。覚った人(ゴータマ)を、また真理のすぐれた所以(ゆえん)を礼拝しつつ。」(スッタニパータ)

 アーラヴァカもまた、ゴータマに帰依し、ゴータマの弟子となったわけであります。さて、概略した経典成立の流れからもわかるように、南伝系の『スッタニパータ』は、ゴータマ・ブッダの説法をより<真実のことば>として伝えるものであることがわかります。また、ゴータマとは<最も良き牛>の意味であり、ブッダとは、真理に<目ざめた人>の意味であることを確認いたしておきましょう。

        鹿の子が樺のかげで寝てゐます

                        樺(かんば)