木魚歳時記 第1961話

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 (ブログ筆者より<1>)

 これまで原始経典『スッタニパータ』を読んできて、気がついたことが二つあります。一つは『スッタニパータ』には、哲学的な難しい思想は述べられていないこと。すなわち、わかりやすい<真実>のことばで満たされていることです。二つには<修行者たち>と複数形で述べられていること。これは<修行者>の誰もが「目ざめた人」(ブッダ)となり得ることを示しています。とりわけ「誰もがブッダ(覚者)となり得る。」この根本原理は、その後の仏教(「大乗仏教」)の発展に大きく影響することになります。

        巣の中は唯我独尊つばめの子