木魚歳時記 第1950話

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 「詩を唱えて(報酬として)得たものを、わたし(釈尊)は食してはならない。バーラドヴァージャよ、これが目ざめた人(釈尊)の生活法なのだ。」(スッタニパータ)

 これは、バーラドヴァージャが、大きな青銅の鉢(はち)にヨーグルト(乳粥)を盛って釈尊にさし出した時、釈尊がバーラドヴァージャに示されたことばであります。当時、バラモン教の僧たちは、ヴェーダ(バラモン教の根本聖典)の詩を唱え食物などを得る習慣がありました。そうした行為を釈尊は否定されたわけであります。

       風光るモンセラットの修道院