木魚歳時記 第1618話

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  熊の出た話わるいけど愉快  宇多喜代子

 熊の好物のドングリが減って熊もいたしかたなく里に下りてくるのでしょう。人間と熊が共存できた、もっとおおらかな時代の話であります。山中で突然に熊と遭遇した人のことで話に花が咲いています。「死んだふりした」「目を逸らさずに後退した?」とか、ご本人の恐怖はそっちのけに話は盛り上がっています。

     書初は「之」と太々右はらひ   之(ゆく)