木魚歳時記 第1617話

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  佐渡ヶ島ほどに布団離しけり  櫂 未知子

 〔シャワー浴ぶ悪事の前とその後と〕{火事かしらあそこも地獄なのかしら}こうした一連の作品の他に、もちろん〔海流のぶつかる匂ひ帰り花〕〔地吹雪や蝦夷はからくれなゐの島〕〔白梅や父に未完の日暮あり〕{ゆつくりと遺骨のさめて雲の峰〕など堂々とした秀作があります。ぼくの好きな俳人の一人です。

       年玉に僧のもらひしおこめ券