木魚歳時記 第1445話

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牧場の朝

ただ一面に立ちこめた 牧場の朝の霧の海。ポプラ並木のうっすらと 黒い底から、勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんと。

 作詞作者不詳。昭和7年『尋常小学唱歌』に加えられました。作詞者は特定されていませんが、明治・大正期のジャーナリスト杉村楚人冠との説もあるそうです。牧場の朝の光景をあざやかに切り取り、おだやかで明るい唱歌として親しまれてきました。さて「一句の中で陽の要素は、等量の陰の要素によってバランスを取ろうとする。俳句とはそうした言葉の生理を持つ」。とありました。

      関取の髷の乱れや松手入