木魚歳時記 第1240話

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大内裏

 平安京では、洛中の北限となる、一条大路の中央に、政務の中心となる、大内裏(だいだいり)が設けられました。これは、現在、千本丸太町に大極殿(だいごくでん)跡として残されています。この大内裏から南方向(下)に朱雀大路(現・千本通り)が走り、大内裏と対面する形で、九条大路の中央に羅城門が設けられました。これは、「天子南面す」という中国の故事にもとずき、平安京が造営されたことを示すものであります。現存する京都御所は、この大内裏の一隅を占めていた土御門東洞院殿(つちみかどひがしとういんどの)を利用して、江戸末期の安政2年に造営されたといわれています。

     石ころも草木もみんな秋の色