木魚歳時記 第1239話

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洛中洛外

 京都の町割の特徴である碁盤の目は、平安京造営の仕組みにあります。その平安京の原型は中国の西安(長安)城にあります。すなわち、平安京の構図は、南北に区切る(一条大路~九条大路)大路と、東西(東京極大路~西京極大路)に区切る大路に代表されます。さらに、各大路の間には数多くの小路で区切られ、さながら「碁盤の目」となっていたのです。こうした大路・小路の名称は、現在の道路名として多くの痕跡(名称)を残しています。広義には上記の東西南北の大路に囲まれた長方形の範囲、ないし狭義には、後に秀吉により築かれた御土居によって囲まれた範囲を洛中と称し、それより外側を洛外と称したようです。

     神山の烏相撲や風さやか