木魚歳時記 第1130話

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北嵯峨

 雨の北嵯峨は風情があります。その竹林を歩いていると、身も心も落ち着いてきます。
 「そばにいるということは、心のそばにいること。如来(にょらい)さまは、いつも、待っておられる、お陰さまに気づくことです。
  「ありがとう なんかいいっても うれしいな」

 「色彩だけが目に残りました。風音だけが耳に残りました。昨夜までの疲れた心だけをここに置いてゆきます」。北嵯峨の竹林は、春もいいが夏もいい。秋もいいが冬もいい。みんないい。ときには一人で訪れ、日ごろの喧騒をしばらくでも忘れる事をおすすめします。

    音のしてやがて現はる寒の水