阿僧祇
日本で用いられる漢数字の阿僧祇(あそうぎ)は、10の56乗として用いられます。さきの恒河沙(ごうがしゃ)つまり10の52乗よりも、ひとまわり大きな数字ということになります。
阿僧祇(あそうぎ)は、古代インドのサンスクリット語のアソギャの音写で、数えきれないという意味になります。無数(むしゅ)ないし無央数(むおうしゅ)と漢訳されます。インドにおいて、阿僧祇(あそうぎ)は、無数無限とは考えず「無数の数の単位」として考えられたようです。また、阿僧祇劫(あそぎこう)の文字もありますが、これは無数の「時間の単位」として考えられたようです。