花を見る時はタネをまく時である (石川 洋)
「何でも大きな者は大味で、小さな者は小味だ。うまさからいふと小さい者の方が何でもうまい。」(正岡子規)
獺(かわうそ)は捕った小魚をすぐに食べずにまわりに並べる習性があるそうです。正岡子規はそれを真似て自分の書斎に身の回りの必要なものをならべて、みずからを「獺祭書屋主人」(だっさいしょやしゅじん)と号したそうです。現代俳句の隆盛は子規(しき)が種をまき、虚子(きよし)が育てあげたといわれています。ぼくも、身辺に俳句の本をならべて「無量子庵木魚」とでも号しましょうか?