わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように
地面をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、あの鳴るすずはわたしのように、
たくさんなうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。 （金子みすゞ）
仏教とは何か？ そう問われたなら、ぼくはこのように答えるでしょう。「夜空に輝く多くの星たちの中で、あなたという星はただ一つしかない。だから、そのことを大切にして精一杯に輝いてほしい」。２１世紀は個性の尊重と共存の時代だといわます。遥か２５００年の昔、遠く北インドの地において、この個性尊重と共存を説かれたのが釈迦（しゃか）の教え仏教であります。
