工夫を凝らす
学ぶとは<まねる>ことから始まる。これはよく耳にすることばです。俳句の世界でも、多くの名句・秀句・佳句に接することが上達の近道と教えられています。
ところで、その人の資質や体力など、個人の能力にはそれぞれ個人差があります。さらに、まわりの環境や条件もそれぞれ異なるわけで<まねる>ことに限界を感じることもあります。それではどうすればよいのか?それには、各自がそれぞれの個性に応じた「工夫(くふう)を凝(こ)らす」こと以外にありません。まず<まねぶ>ことから始めて、それに自分自身の創意工夫が加わったとき、はじめて自分の「道」がひらけるのです。