好きの道に辛労なし
「好きの道に辛労(しんろう)なし」とか、また「好きこそ物の上手なれ」とはよく云ったものです。たしかに好きなことをしているときは時間が過ぎるのも早く、疲れも残りません。
『無量壽経』(むりょうじゅきょう)の中に「たとい身をもろもろの苦毒(くどく)のうちに止(お)くとも、わが行(ぎょう)は精進(しょうじん)にして、忍びてついに悔(く)いじ」と説かれています。。これはもう<さとり>の境地(きょうち)でありますから、凡人(ぼんじん)のわたしたちにとっては、うかがい知れないことです。しかし、放漫に流れがちな日常をふりかえり、心したいことばであります。