相和し相敬う
和敬学園という児童福祉施設があります。そこへ子供のころ、おやじの使いで走らされました。和敬学園の子どもたちのことを、ふと思い出すことがあります。
釈迦(しゃか)の教えに「ひとつの世界に多くの人がいるのではない。ひとり一人が、一つの世界を作っている」があります。 すなわち「相(あい)和し、相(あい)敬う」という世界は、このひとりひとりの<いのち>の尊厳(そんげん)が基本となって、ほんとうのものとなるのでしょう。21世紀は「共存の時代」といわれます。しかし、わたしたちの身のまわりに起きるできごとを見ていると、いまさら<いのち>の尊厳(そんげん)の大切なことを感じます。