魚歳時記 第891話

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真実に親しむ

 表題は忘れましたが、幸田露伴の作品に「真実一路の旅なれば真実鈴ふりたづねゆく?」そんなような一節があったかと記憶しています。
 原始教典(初期の段階に編集された教典群)といわれる『法句経』(ほっくきょう)の中に「善(よ)きことを作(な)す者は、いまによろこび、のちによろこび、ふたつながらよろこぶ。善(よ)きことをわれはするなり。かくて幸せある行路を歩めば、いよいよこころたのしむなり」。という意味のことが説かれています。善(よ)きことを作(な)すとは、つまり<真実一路>の行いを作(な)すことであります。

     山峡に無住の寺や椿の実