木魚歳時記 第869話

f:id:mokugyo-sin:20131228141616j:plain

読書三到

 中国、宋(そう)の時代に朱子学(しゅしがく)の祖といわれた朱熹(しゅき)のことばです。書物を読んで理解をよくするに三到(さんとう)がある。すなわち、 ①眼読(げんどく) ②口読(くどく) ③心読(しんどく)の三つの読み方のことです。三到(さんとう)とは、「眼でよく見ること」。「口で朗読(ろうどく)すること」。「心に会得(えとく)して読むこと」であります。この三到(さんとう)の方法が書物の内容を理解するための近道であるそうです。なにごとでもそうでしょうが、とりわけ俳句の世界では韻(いん)を踏むこと、すなわち、リズムを口ずさむことが大切だと教えられます。

    化野や石に棲みつく鉦叩