木魚歳時記 第843話

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初めも善く中も善く終わりも善し

 『パーリ律蔵大品』(りつぞうだいほん)にあることばです。昔、竈(かまど)でご飯を炊いていたころは「始めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いても蓋(ふた)取るな」。これが美味しいご飯を炊く上手な方法だと教えられていました。
 仏教では「生死一如」(しょうじいちにょ)と説きます。この世を立派に生きて、はじめて立派に死ぬことができる・・そんな意味です。そんな人はめったにいませんから、せめて死ぬときは「皆さんのお蔭です ! ありがとう」。そういって死にたいなあ・・お浄土のアミダさまやご先祖さまに見せられる<いい顔>して死にたい・・そう思います。

    ゴフランに雨の匂ひや鉾祭